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2008-08-17

[]「わたし革命有森裕子はてなブックマーク - 「わたし革命」有森裕子著 - 目指せUltramarathonman!

今日オリンピック女子マラソンFMで聞きながら、23キロのランニング。やはり4年間アスリート人生をかけて望むレースにはドラマがある。走りながらテンションが上がって、ペースも結構上がってしまった。


今回オリンピック関係ということで、図書館で借りてみた本が大当たり。ランナー本とするにはもったいないくらいなので、紹介しちゃいますね。

わたし革命

わたし革命

銀・銅メダリストでありながら有森裕子には少々暗い影があるものだと当時感じていたものだが、この本を読んでその理由がよくわかった。彼女実業団頭角を現していくまではまさに苦難の連続だった。高校から大学まで実績がなく、常に自分より優れたエリート選手たちのなかでサバイバルしていかなければならなかった。その過程でコンプレックスを感じなかったうそになるだろう。そんな境遇を通して語られる下記のような言葉には重みを感じる。マラソンに限らず、社会でサバイバルしていくため役立ちそうな、力強い言葉

人との勝ち負けだけで見ていくと、自分が伸びていることさえ見失うことがある、。負けたことで、自分の実力は落ちたと思う。でも戦う相手はいつも同じではない。戦う相手はいつも違うから、本当は練習で勝ってもあまり意味はない。

 だからこそ、目標は高く持ったほうがいい。

 潰されないこと。やる気を失わないこと。タイムは追わない。

 長距離では、最終的に目標とするものはタイムではなく、勝負だ。勝つことだ。

 最後にわたしが勝てばいい。

練習では負けても、いまのチームのなかでは最下位でも、最後に勝てばいい。こう思いながら、わたしは走り続けてきた。自分の身体に耳を傾けながら。どこをどう鍛えればもっとも効果的かを考えながら。p62

彼女にとって、マラソンは自分に輝きを与えてくれる唯一の支えだったから続けてきたが、他に彼女を輝かせるものがあったら、マラソンという手段をとっていなかったようだ。それだけに彼女にとってメダルを取るということが切実だった。2大会続けてメダルを取ることの難しさ、選手の苦しみがよくわかった。

「自分が力を出し切ったという満足感のないまま、人に教えることはできない。人に教えるよる、自分が走りたい。こんな気持ちが沸々と湧き上がるのを抑えることはできなかった。」p66

「幸運が真珠玉だとしたら、それをつなぐ糸は自分の意思だ。どんなにきれいな真珠でも、糸がなければネックレスはできない。」p96

「苦しくなったときには、苦しみを味わえるだけ生きていられるんだな、嬉しいと感じたときは、まだ喜びを感じられるんだな、と思いながら走っていました」p135

「そしていま、わたしの生活は穏やかで平凡だ。その平凡さを、幸せと感じられるのも、これまでに長く厳しい道を走ってきたからだと思っている。」p199

彼女言葉を大切にしている。マラソン世界でサバイバルしていくためにそれが必要だったのだろう。とてもランナーとしても、それ以外の生き方としてもとても参考になる一冊です。